妊活の開始はおよそ1年前。
結婚式も終わり、ハネムーンも終わりと順序的に次が子供でした。
ワタシも嫁も子供を望んでおりましたし、年齢的にも収入面でも良いタイミングでした。妊活開始、不妊治療を経て、先日流産を初めて経験しました。待望の第一子妊娠は流産という形で幕が下りました。
妊活過程で離婚だったり、クライシスになることも多いようですね。その理由も今回の経験でなんとなく分かった気がします。
旦那さんに分かってほしいという「奥様→旦那様」の記事はよく見かけるのですが、逆があまりないですね。
もっと双方に尊重し合うことができれば、不幸を招くことも少なくなるのではないかなと思いです。
ただただ旦那の一人として経験を踏まえたメモ書きです。
不妊治療と妊活は本当に長い洞窟を旅しているような感覚です。勇者は奥様。道中は至るところに魔物が出てきます。自分の身体、本来味方のはずの旦那様、時に友達や先生。あらゆる環境が幻惑、現実を見せてきて心を揺さぶってきます。ドラクエに例えるとマヌーサからのメダパニです。カオスです。(わかる?)
奥様側はうまくいかないことが続くとどうしても悲観的、攻撃的になりがちです。旦那様を責めてしまう。
そして旦那様はつい心ない言葉を意図せず発してしまって奥様を傷つけたり。
お互いに子どもを望んでいるはずなのに。必死ですから、相手はどう思っているとか中々考えられないですし、思いやれない時期が多いと思います。
私もついつい、やってしまっては後悔します。
在宅勤務でずっと家にいますが、妻が腹痛で動けないので必然的に私が全ての家事をしてました。それは当然!とも思いますし、家事嫌いじゃないので良いですが。
でも、続くとキツイです。仕事しているので…。休む暇なく洗濯回して、仕事して、干して、仕事して、昼飯作って、片付けて、仕事して、洗濯取り込んで、仕事して、夕飯考えて、って。本当にキツイ。休みの日はそれに掃除機や、水回りの掃除と買い物が加わる。至れり尽せりでやってもらってる旦那様、本当に感謝してください。マジて大変。休みが休みじゃない。
だんだん顔が笑えなくなってくる。
ずっと妻の体調や気分を気にする。気がつくと妻に気づかれないようため息吐いたり、少しでも1人の時間になると、とてもホッとするようになります。トイレに無駄に立てこもったりもしました。
色々な不安を抱えてるのは妻のはずなのに。なかなかいつもの通りに支え続けることの難しさを知りました。支えてあげたいんだけど、なんとも言えない感情なんです。こっちだって・・・と思ってしまいます。確実に。こうなると口から心ない言葉が飛び出るか、顔や態度に出るの2択かなと思います。
奥様へ
人間ですから、旦那さんはこんな感じになってしまうこともあります。
悪気はないんです。同じくらいきっと身体を案じているし、子供を望んでいるんです。
心の底からそんな態度をとっているわけではないんです。というのを分かってもらいたいなと感じました。
旦那さんへ
難しいですが、奥様がどんな時でも極力笑っていつも通りいてあげましょう。
経験して感じたのは言葉は要らないんだと思います。ただ寄り添ってあげることがとても大事なのではと思います。あとは顔曇ってもいいから、家事やってあげてください。
かれこれ4年妻と一緒にいますが、初めて妻の前で泣いたのが、流産確定の時でした。
なんて声かけていいかもわからず、ただただ一緒に泣いて抱きしめてやることしかできませんでした。少し時間が経ったあと、妻から言われたのは「同じ気持ちと分かって良かった」でした。
うまいことも言えないので、一緒に泣くを選択したワタシですが、案外それが正解なのかもしれません。奥さんが辛くて泣いている時は、どうか一緒に悲しんであげてください。男だって泣いたっていいんです。
ワタシは流産を通じて一段と妻との仲が深まりました。
終わり。