鬼滅の刃観てきました。嫁興味ないので私1人で、朝6時に起きて予習をし、9時上映に駆けつける。君の名は以来かな。アニメの映画。
結論、泣いた。結婚式で泣かなかった男が泣いた。
鬼滅の刃とは?
鬼に家族を殺され、妹を鬼にされた悲劇の主人公の竈門炭治郎が、鬼を退治する鬼殺隊に入り、妹を人間に戻す為の旅をする物語。
大ボスは鬼舞辻無惨ってやつ。かなりヤバい。暴君。イカれてやがる。
※私はアニメしか見ていないですので、その知識だけで書いてます。
で、映画は?
アニメは26話まであり、煉獄さんと合流しろと言われ列車に飛び込んだところで終わっている。その続きが、公開されてる無限列車編な訳だ。
この煉獄さんって誰やねんってところですが、鬼殺隊の柱と呼ばれるTOP of TOPの人の一人。要はすごい強い人です。
煉獄杏寿郎さん
誠実で真っ直ぐで曲がったことが嫌い。おかしいと思うことはたとえ親方様にもおかしいという。かなり正義感が強く、とても後輩想いの面倒見の良い人。炎の呼吸を使う剣士。炎柱(えんばしら)と読む
亡くなった母から強さは私利私欲に使うものでなく、弱者を守るためと教えられ育つ。
鍛錬の結果、鬼殺隊の柱まで到達。昔柱だった父に、柱になったことを報告するも喜ばれず。それでも弟達の希望を無くさぬよう、前向きに決して折れない正義の熱い心をもち生きる。
鬼殺隊の柱と呼ばれるTOP of TOP集団があるように、相手の鬼にも十二鬼月と呼ばれるTOP of TOP集団がいるんです。
上弦と下弦に分かれているんですが、後半でその上弦の奴が出てきます。
猗窩座
いや、なんて読むんだこれ。。
調べたらアカザって読むらしいっす。
映画の前半は下弦の魘夢vs炭治郎&伊之助
列車の中で触手vs善逸&禰豆子&煉獄
魘夢
ええっとこいつは。。。
エンムって読むらしいっす。
猗窩座ってやつが武闘派。上弦の鬼だけあってめちゃくちゃ強い。切ってもすぐ再生するんですね。魔人ブウやセルみたいに。そんなやつ相手なのでいくら強い煉獄でも傷が増えて体力が削られて押されていくわけです。
そして煉獄の強さに魅了された猗窩座が「鬼になれ、鬼になって戦い続けて高め合おう。」と誘いまくるんです。
「人間の強さには限界がある。壊れた臓器は戻らず、切り傷は塞がらない。」
と続けるんですが、もちろん煉獄全力で断ります。
「老いるのも、死ぬのも、人間というはかない生き物の美しさだ」
「老いるからこそ、死ぬからこそ、たまらなく愛おしく、尊いのだ」
と。
バトルシーンスピード感あってめっちゃかっこよかったです。一瞬で煉獄の虜となりました。
激闘の結果、致命傷を受けた煉獄。
もうすぐ夜が明け、相打ちにあと一歩のところまで追い込むんですが、鬼に逃げられてしまいます。※鬼は陽の光浴びると死んじゃうのです。
鬼殺隊は鬼に有利な状況でいつも戦っているんだ、逃げるな卑怯者!誰も死なせなかった煉獄さんの勝ちだ!と叫ぶ炭治郎。
「俺は長くない、最期の時まで、少し話をしよう」と傷だらけ血だらけの煉獄が呼び戻す。
そこで
「胸を張って生きろ。不甲斐なさにどれだけ打ちひしがれても、心を燃やせ。歯を食いしばり前を向け。柱を継ぐのはお前たちだ」と炭治郎達後輩に希望を託します。
そして薄れる意識の中、使命を全う出来ましたか?という煉獄の問いに天国の母が答えます。
「立派に全うできましたよ」と。
そして煉獄は笑顔で静かに息を引き取ります。
ここで既に涙目でした。
原作読んでないのでそもそも、煉獄さんがここで命を落とすなんて知らなかった。。。
炭治郎と伊之助と善逸が自分たちが弱くて何もできなかったことが悔しくてたまらなく、3人泣きじゃくります。
鬼殺隊には伝書役のカラスがつきます。
普段キモ可愛い感じで次の向かう先を指示したり、親方からの伝令を伝える役割なんですが。
そのカラスが泣くんです。鳴くのではなく、泣くんです。
煉獄の戦いと、炭治郎とのやりとりを見守った後、泣きながら飛び去り、柱の皆に伝えにいくんです。ここで涙腺は決壊。
その後エンドロールの「炎」で完全ノックアウトし涙が止まらなくなってしまった。
もちろんこの映画用に書き下ろされたんだろうけど、歌詞とエンドロールがたまらなかった。
劇中のダイジェストシーンではなく、静かに煉獄の絵が出てくるんですね。
庭で親子で鍛錬するカット、柱として凛とした佇まいのカット。合計3つくらいのカットだったと思う。
黒背景に余計な動きがない絵が出てくるので、歌詞とLiSAさんの声が頭に入り込んでくるんです。
全部染みるんですが、特に
1番の最後
「強くなりたいと願い泣いた 決意を餞に」
の表現
と
大サビ
手を伸ばし抱きとめた激しい光の束
輝いて消えていった未来のために
託された幸せと約束を越えていく
振り返らずに進むから
前だけ向いて叫ぶから
心に炎を灯して
遠い未来まで
ここがたまらない。
周りは嗚咽して泣いている人もいました。笑
何でこの作品はこんなに多くの人の心を打つのか。
みんなが最初から強いわけじゃないから、
誰かの背中を見て、憧れて、追いかけ、追い求め。時に導いてもらって。
人を信じて、信じてもらい。
人を助けて、助けてもらい。
人を想い、支え合い。
まあ私はそんなところとは無縁、ドライな外資の生きるか死ぬかの世界にいるんだけどw
特に妹を想い、その目的を達成する為に、全エネルギーを使う炭治郎は愛情以外の何物でもない。
人を信じる真っ直ぐな心の主人公だからみんな肩入れするんだろうね。
バチェロレッテの真実の愛とは?なんて霞んで見える。w
愛情は無償で与え続けられることだよ。極論そいつの為に命をかけられるか。だと思う。
人間臭く、人の根底の願いのようなものが詰まっている。
悔しくて悔しくて堪らなくて泣くことも大人になるとそうない。
人を信じ貫き通すこと。なかなかできない。
立場立前、周囲の目が邪魔をして、感情を素直に出せない。
皆ステージ違えど戦ってる。どこか重ねて見るんでしょうね。きっと。
そして、気持ちをキャラクターが代弁して表現してくれる。それが大人まで引き込まれる理由なのかな。と思う。
余計な変化球で考えさせられるものではなく、感情に直接訴えかけるような感じ。
・生きる意味
・愛情
・信じる力
綺麗事だけどね。でも、嫌いじゃない。
素敵だと思います。
こんな事を思い出させてくれるから人気なんでしょうね。
そして多分、漫画だけなら泣いてないと思う。それほどLiSAさんの「炎」という曲と、演出の破壊力が凄まじかった。
改めて声と音楽と映像の力って凄いと感じ、
凄い素敵な仕事だと思いました。
もう一回みようかな。
炎ここ3日で30回は聴いてる。
まだ思い出し泣きできる。
これは多分Blueray買います。
終わり