昔話。
まだコロナが蔓延する前、前職辞める直前だった頃。いつものように身支度し、駅へと向かった。
最寄り駅は2路線走っている。
都心まで30分圏内ということもあり、通勤時は人でごった返している。
改札を前に金髪の若者が目の前に現れた。
私の前で改札を潜ると、足速にエレベーターの方へ向かい、スイッチを押した。
怪我してるのかな?と思うまもなく、若者はすぐさまエスカレーターの方へスタスタと歩き出した。
どうやら怪我ではないらしいな。。
そんなことをその子の後ろで考えながらエスカレーターに乗っていた。
金髪、ピアス、派手なオーバーサイズのシャカシャカを着た若い男性だ。学生さんかな?
気になってエレベーターの方を見ていると、その後すぐ杖をついたおばあちゃんが改札を通り、エレベーターに乗った。
なるほど。
この子は改札通る前におばあちゃんを抜かしてきた。
きっとこの後杖をついたおばあちゃんが通るはず。だからスムーズに乗れるようボタンだけ押していたのだ。使わないかも知らないけど、それならそれで。って感じで。
この推理は違うかも知れないけど、状況的にそうとしか思えない。というか、そう思いたい。
朝からとても良い気持ちになった。
なんというか、エレガントだよね。
こういった振る舞いは。
自分自身もそうだし、もし自分の子供ができたら、こういう事をできる大人になるよう育てたい。
思い出したので書いてみた。
おわり。