前回の判定からクリニックへ通い、経過観察を重ねた結果、今回も残念ながら流産の可能性が高いことを告げられる。ふくろの中に赤ちゃんがいない。妻が目を腫らして帰ってくる。背中をさすり抱きしめる。毎回このシチュエーションになる度、胸が締め付けられる。何かできるならしてあげたいが、残念ながら不妊治療に関して男性側が出来ることはほぼない。
なんの嫌がらせだろうか。何か悪いことしたか。涙は出てこない。いい加減神様を恨みたくなる。境の右側では望まれず妊娠、出産。育てるお金もなく、ひどいと捨てられてしまうような命がある。一方で待ち望まれて、環境は整っているのに中々できない。
そんな中Yahooニュースでこの記事。本当に胸グソ悪い。
本当に不条理だ。
悲しみよりKLCでもダメなのか。という気持ちの方がどちらかというと強い。まだ2回目。もう2回目。こんなにも上手くいかないものなのかという現実を突き付けられた。次どこに行けばいいんだろうか。続けていればいつかは報われるのだろうか。
試行回数というものが少ないという理解はある。こんな時にゲスな例えにはなるが、パチンコ、スロットを嗜む者としては確率との戦いは日常だ。80%を2連で終わらせたり、90% Roop確定のものを1連で終わらせたことがある。
90%と言っても10回に1回は失敗する。ハズレを引くのだ。なので、妊娠継続率80%、卵の質良好、年齢問題なし。でも80%を引けなければそれが全て。大きい数字を言われるとついつい期待しがちだが、物理的に当たりの玉が何個入っているかとかは見えるわけじゃない。
数字は無機質。希望、絶望を容赦なく突き付けてくる。
幸い新居への引っ越しがある。
妻の気持ちが少しでも良い方向になってくれることを祈る。