とある30近い女性が誕生日を親友に祝ってもらったときの話。
その友人とは小学校からの付き合いで親友関係にあった。
ある日誕生日のランチをしようと誘われ、予約されたレストランに入る。
美味しい食事に舌鼓を打ち、久々の再会で近況を報告しあう。
お会計となった時に友人が支払ってくれたらしいが
「領収書ください」
と店員さんに伝えたそうだ。
もらい慣れてないからか、宛名を聞かれたが答えられずしばらく店員さんとキャッチボールしたのだとか。
その親友の恋人は自営業を営んでいる。「接待費用」として経費として計上しておいた方が税金が安くなるので、わかるっちゃわかる。
けど、一気に気持ちが冷めたそう。
そりゃそうだ。親友との食事が接待交際費として計上されるのだから。処理できるかは知らんが。
なにより、お祝いやプレゼントは「心遣い」だ。
肝心なのはやるからには、相手が主役。
自分がどう思うかじゃなくて、相手がどう思うか。
自分をどう見せるかじゃなくて、相手からどう見えるかということ。
お祝いじゃなく、たまたま遊んだ流れで行ったご飯屋で今日は私が出すよ!あ、一応領収書!ならまだ救える。
その人がまだ20代前半で経験値少ないとかならまだギリギリわかる。
でも30近い方で、バチバチに準備してプレゼントまであげた上、レストランで食事。
その結果、領収書かつ会計にモタつくと。まぁ親友といえど冷めるな。
ましてや5k~10kくらいの価格なら尚のこと。
カッコ悪いことしたと気がついてくれることを祈るばかりだ。
人の関係はそんな些細なことから綻び、親友なんて間柄程、ちょっとした疑念で簡単に決壊する。
親友だからこそ、最低限のマナーをね。
慣れない力を不意に持つと人はおかしくなるね。
なんだこの話。
おわり。