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仕事から下衆な話まで色々書いてます。雑談が一番更新頻度高いです。あしからず。

映画ドラえもん 魔界大冒険に関して冷静に分析をしてみる

少し懐かしいものについて書こうと。「映画ドラえもん のび太の魔界大冒険」ドラえもん劇場版シリーズの中でも人気作品でリメイクもされている。人気の秘訣かもしれないが、多くの人々にトラウマを植え付けてきた作品でもある。

 

で、何がトラウマかというと、コイツの存在だ。

 

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名前:メデューサ

役職:デマオンの側近

功績:のび太ドラえもんを石にした

 

 

30歳を超えても不気味さは変わらなかった。頭では理解しているが、受け付けない。映像の荒さも薄気味悪いさを際立たせるポイントだ。物語を振り返りながら不気味、トラウマとして語り継がれる理由を分析したいと思う。

 

 

本作は「もしも魔法の世界があったら」と言うドラえもんの「もしもボックス」と言う秘密道具がきっかけで生み出された魔法の世界を舞台とした物語。

魔法って本当にあるのかなぁ。あったとしたらなぜ衰退してしまったんだろう。魔法は無くなっちゃったのかな。と言うのび太の探究心から物語は始まる。

もしもボックスによって生み出された世界の影響で、地球侵略を企む悪魔まで出てきてしまう。元の世界に戻そうにも、もしもボックスはママに粗大ゴミとして出されてスクラップに。元凶である魔王デマオンを倒す為、のび太たちは魔界に乗り込む決心をし〜〜〜。と言うのが主なあらすじだ。厄介になる前にさっさとドラミを呼ぶ起点があればというのはこの際スルー。

 

ここからは個人的に怖いと感じた設定や描写について書いていく

 

その1 魔法の世界前 出来杉くんの魔法に関する説明

ドラえもん、しずかちゃんに軽くあしらわれ、どうにも納得できないのび太出来杉くんに話を聞きに行きます。その際に出来杉くんから以下のように説明をされます。

 

<要約>

・科学も魔法も根は一つ

・魔法については昔は学問として存在した。昔の人は世界は人間以上の大きな力で動かされていると考え、その大きな力を味方につけたいと考えた ※大きな力=神、悪魔、精霊

・魔法が廃れたのは悪魔と契約する神に叛く学問だったから。使った人使ったと噂される人を拷問し、死刑にした。後から発達した科学が迷信を暴いていった。

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つまり、魔法はもうない。と出来杉くん。

 

本に記載されている英語とも取れる文字と、巨大な木、森林、他にも骸骨や真っ黒に塗りつぶされた不気味なシルエットの悪魔の描写とか何かと不気味だ。嘘か本当かわからないが、なんだか話が具体的であることからリアリティを感じる。

 

 

その2 魔界突入時 設定とシチュエーション

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・人魚の声聞くと吸い寄せられて海の主に食われる(歌声も不気味)

・抜けられない平野(草木が動いて方向を惑わせる)

・魔物ウヨウヨの森+タケコプター電池切れ+石ころ帽子での移動。姿消しているのがバレていて匂いで追跡される。

・デマオンの心臓は宇宙の別の場所。

 

 

その3 メデューサ

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これは初めてみた時に「うわうわうわうわ」と鳥肌がたった覚えがあるくらい鮮明に残っている。多くの方に魔界大冒険のトラウマを植え付けたのはこのシーンだろう。今見てもキモい。ではなぜこのシーンに必要以上の嫌悪感を抱くのだろうか。

まず、視覚的なものが原因だろう。シンプルにビジュアルが気持ち悪い。生気を感じない色と表情、赤い目とでかい口。人型ではないなど。

次に、登場場所の問題。ぶっちゃけ魔界の森にこんなやついたって不思議ではない。キモいが、まあ悪魔ってこんなやつもいるよね。と。

しかしご覧の通り、机の中から飛び出して、のび太の部屋に現れている。この「のび太の部屋」と言うのが非常に大きなポイントだ。のび太の部屋に関しては”完全な安全地帯”というのが共通認識だろう。ジャイアンにいじめられた、学校で嫌なことがあった、ママに叱られた、しずかちゃんに嫌われたetc...色々なことがあって逃げ込む先である場所なのだ。そこにはドラえもんがいつもいてくれて、どうしたの?のび太くん。と話を聞いてくれる。ここまで来れば安全だという一つの指標であったのだ。その完全安全地帯の認識の空間にビジュアルアウトなコイツが入ってくる。これがトラウマの正体だと30を超えてようやく理解した。

 

自ら生み出してしまった世界と地球のピンチに絶望するも、魔界に乗り込む決意をする。そして苦難を乗り越えデマオンと対峙。頼みの綱の銀のダーツが全く通じず。みんなは悪魔に囚われてしまい、待ち合わせの場所にはのび太ドラえもんの2人。まさに絶望に満ちた状況の中、タイムマシンでこうなる前に戻せば良くね?というまさに一筋の希望の光が差し込んだ直後の話だ。

 

 

 

「もう・・・大丈夫だ・・・」とホッとしたのも束の間というのが映画のお決まりパターン。

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ジュラシックパーク3より

 

 

大人になると視点が変わり、更に楽しめる。

ドラえもんドラゴンボールを生み出した人は天才的だ。

 

ドラえもんAmazon primeで全部見れるのでおすすめです。

 

私のおすすめは1人で酒飲みながら観る。

 

 

おわり。