このチョコ男なら絶対食ったことあるだろう。うまいんです。
このチョコがドラックストアで3本セットになって売っていた。
お、懐かしい。これうまいんだよな。と手にとる。
3本セットなので重なって束になっていた。紙で簡易的に留められていただけ。
買い物かごに入っている化粧水、乳液、ティッシュ、歯ブラシと一緒にレジに持ち込む。
レジは若い女の子。研修中というバッチ。
店は空いていてレジは私のみ。
レジ打ちが始まる。私は決済のためのQUICPayを準備する。
ピッ、ピッ、ピッ、・・・・・手が止まる。
女の子の手には私のチョコバー。
どうやらバーコードが見当たらないのか。手が止まっている。
めちゃくちゃチョコバーを色々な角度から見ている。
言ってあげようかな。裏の紙ずらしたらバーコードあるで。
ただあまりにも頑張って凝視している。紙をずらすという発想は出てこないのか。
絶対に、バーコードは、あるんです。
1-2分くらい悩んだのだろうか。彼女は応援要請を求めた。
業務連絡業務連絡、2番お願いします。
まだカゴにはティッシュと歯ブラシ。まだ、未ピッだ。
店長らしき人が駆けつけた。留めてあった紙を少しスライドするとバーコードがこんにちは。
チョコバーは無事にレジを通った。
残りのカゴの中身も無事にピッされた。
違うそうじゃない。なぜ待っている時間に歯ブラシとティッシュをピッしなかったのか。
なぜ紙の下にバーコードがあることを想像できなかったのか。
不思議だ。
別に遅くて腹が立ったとかそういう話ではない。
成長を楽しみにしているよ。いつの日か高速で俺の買い物を処理してくれ。
いつまでもこういう器であり続けようと改めて思った。