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仕事から下衆な話まで色々書いてます。雑談が一番更新頻度高いです。あしからず。

ジュラシックワールドシリーズを振り返る

さあ、続きを書いていく。

 

ジュラシックワールド

2015年の作品。ジュラシックパークから22年後を描いた作品。さあこれまで夢に消えてきた恐竜のテーマパークがついに完成。なんと触れ合うことができるまで進歩を遂げたのだった。

 

「インドミナスレックス」

はい、出ました。新種です。テーマパークと化せば、あくまでビジネスですので、利益を求めて刺激を追い続ける愚かな人間の姿がありました。遺伝子改良ハイブリッド第一号です!ドヤァ 

と語るのはヒロインであるブライスダラスハワード(役名はクレア)

今作はパーク運営とハプニングを通じて、生命に対する考え方を見直していくクレアの成長物語だ。

この人が主人公か?と思っていると、18分経過したくらいにクリスプラットが登場。(役名はオーウェングレイリー)個人的にピークです。

 

 

18分経って初めて主役が登場。最初のセリフは・・・

 

「Eyes On Me!」

 

カッコ良すぎる。。彼はラプトルの調教を担当している元軍人。今作の主人公。元クレアの恋人でアメリカ海軍の軍人だった経歴がある。

今作からこのラプトルと人間(と言ってもオーウェン)との絆の物語でもある。

ラプトル4姉妹(ブルー、デルタ、チャーリー、エコー)を手懐ける。リーダーはブルー。この先ブルーは物語の重要なピースとなる。

 

物語は予想通りインドミナスレックスが脱走。隔離して育てられてきた恐竜が突然檻の外へ。前後不覚になり、食物連鎖の位置を確認するべくあらゆるものを食い散らかす。

他の恐竜を食い散らかし、人間を襲いまくり大暴れ。ついでに遊びにきた甥っ子も巻き込まれ、パークはお祭り騒ぎ。それを最終的にはクレア、オーウェン、そしてブルーと力を合わせてこの騒動を鎮火する話だ。ラプトルの遺伝子も組み込まれていて高い知能を持ったインドミナス。カエルのDNAも入っており、擬態で赤外線センサーを逃れるなどいやらしさはこの上なし。そしてでかい。

 

途中ラプトルと協力してインドミナスの暴走を止めようとする。バイクでラプトルと疾走って、これまたカッコ良すぎる。ロマンですね。異なる種族の物たちが協力しあって事件解決に向かう非常に胸を打たれるシーン。


インドミナスレックスにはラプトルDNAも入っており、なんと会話する一幕も。

 

最終的にブルーはオーウェンの味方にもどりインドミナスレックスと戦うのだが、サイズ感もあって全く歯が立たない。

 

あれそういえば・・・とシリーズの主役を忘れていた。

 

土壇場でクレアが連れてきたのは、T-REX。発煙頭を持って構えるこのシーンも痺れますね。

 

絶体絶命のピンチにT-REXが登場。インドミナスレックスとの最終決戦へ。

ちなみにとある恐竜の化石を吹っ飛ばして咆哮するシーンなのだが、吹っ飛ばした恐竜はIIIで登場したスピノサウルス。リスペクト的な意味合いを込めた演出のようだ。

IIIではあっさり負けちゃいましたからね。。。

 

インドミナスレックス vs ラプトル(ブルー)+T-REX

シリーズ屈指の主役の2種族が協力し合いインドミナスの暴走を止めにかかる。何度見てもアツイです。

 

さあ、結末は・・・

 

モササウルスさんが現れ、水中に引き摺り込んでゲームセット。美味しいところを持っていきました。パークは事実上消滅、荒地となったパークで再び恐竜たちは隔離され過ごしていくことに。

 

今回の問題提起は生命に対する敬意や慈愛。試験管から生み出されても立派な生命であること。クレアは出来事を通じて「展示物(アセット)」という認識から生き物であるという理解をするようになる。

 

 

 

ジュラシックワールド炎の王国

 

ジュラシックワールドの続編。物語としては事件から三年後を描いた作品。パークは崩壊しクレアは恐竜保護団体を立ち上げて活動。オーウェンや山小屋で晴耕雨読生活。(彼は本は読まないと思うが)

 

物語はジュラシックワールドの海底に沈んだインドミナスレックスのDNAサンプル回収から始まる。この後に及んでまたよからぬことを企んでいる輩がいますね。。ピックアップには成功、でも前作最後いいところをかっさらっていったモササウルスさんがいることをお忘れなきを。

 

パークシリーズ同様にハプニング後は島で恐竜たちは自由に生活を送る。

今度は一転し島の火山の噴火により生命の絶滅の危機へ。生存権をめぐり話し合いがなされてた。

 

・自然の成り行きに任せる=恐竜の絶滅

or

・島から救い出すか

 

の選択を迫られる。今作は創り出した生命の重さを考えさせるが如く、選択を幾度となく迫られます。

 

歪んだ世界を正す機会だと方便を振るうマルコム博士に対してクレア率いる恐竜保護団体は悲しみに暮れる。

 

そこに登場するのはベンジャミンロックウッド氏。彼はハモンドと親友でインジェン社のCEOだった。自宅の地下にある研究施設で初めて恐竜を蘇らせることに成功。そしてそんな彼から財団を託された一人の青年イーライミルズ氏。クレアとは大学の同級生。ミルズは恐竜の保護の話をクレアに持ちかける。中でも保護したい一匹は「ブルー(ラプトル)」とのこと。

 

いやいや、無理やねん。というクレアに対してミルズ氏は「扱える人間を知っているはずだ」とオーウェンを説得するよう依頼。ここまで聞くと非常にイイハナシダナーで終わるのだが実はミルズ氏保護と見せかけ恐竜を競売にかけて金を儲けようという裏があった。なんだかんだオーウェンを説得というよりは育て親であるが故に見殺しにはできなく、クレアと共に島へ向かう。そこにはミルズから依頼を受けたハンター達も。

 

※探検隊長のウィートリー

捕獲した恐竜の歯を抜いてペンダントにするという変な性癖を持っている。

彼はミルズの依頼で恐竜を捕獲し持ち帰ることで報酬を得る契約をしている。

ブルーを保護しようとするが捕獲に失敗、実弾を浴びてブルーは瀕死の状態で回収されることに。ついでに仲間のジアも捕虜となってしまい、クレアはここにミルズに騙されたことを知る。

 

結果、ミルズが予定していた種族。というよりは金になりそうな種族は全部回収、残りは火山の噴煙の中に消えていきました・・・。ブラキオサウルスの最後のシーンは非常に切ないシーンです。

 

運ばれた恐竜は競売にかけられるためにロックウッド邸に運ばれます。オーウェンやクレアも捕虜として捉えられるが、隣の檻にいた恐竜をうまく使い脱出。その先で一人の少女と出会う。

 

メイジーロックウッド。なんとロックウッドの亡くなった娘のクローン。ロックウッドがひた隠しにしていた事実。彼は遺伝子操作で人間を創ったという倫理に反するタブーを犯していた。ロックウッドは彼女に母親そっくりだと、語り継いできたが彼女は思いがけずこの事実を知ることに。

メイジーオーウェンやクレアと共にブルーを救う為に行動を共にする。

 

 

ところで、なんでインドミナスのDNAとブルーを回収しようとしていたか。

 

その答えは「インドラプトル」

インドミナスレックスのDNAとラプトルを掛け合わせた個体。開発はウー博士。

マジで余計なことしかしなくなりましたね。。当然賢さカンストしてます。ラプトルベースですから。匂いで追跡。パルスレーザーで目標補足し特定対象物に対して襲い掛かると、完全軍事用に開発をされてきた個体。こんなやつに追い回されるなんて御免です。作中でオリジナルとも言えるブルーとの戦いもありますが、ラプトルよりかなりでかい。

 

元は競売に登場したので鍵のかかった檻の中にいましたが、麻酔銃が効いたふりして鍵を開けさせる頭脳プレーっぷり。紹介したばかりでなんですが、ウィートリーはこの後食われました。歯の収集癖さえなければ生きてたのに。。

 

だが、個体としては不完全。ラプトルの血液、DNAを持って特性を引き継ぐらしい。ウー博士によると感情や従順性が備わるというもの。だからブルーが必要だった。という感じです。

 

さてこんな厄介なプロトタイプの殺戮マシーンがウィートリーのせいで檻から放たれロックウッド邸を徘徊します。逃げたメイジーを追いかけますが、ホラーです。インドミナスレックスなら屋敷ごとぶっ壊して追いかけるのでしょうが、一回屋根伝いに外に出て、ベランダからドア開けて侵入とか。いやらしさこの上無い。

この後オーウェンが助けに来るのですが、ちょっとやちょっとの小型銃ではダメージが入らない。ちょっと怯むくらいという・・・。

 

そんな絶体絶命のピンチに助けに現れたのはブルー。

オーウェンの前に立ち、インドラプトルとのバトルへ。

 

最後はブルーがガラス屋根の上にいるインドラプトルに飛びかかり、オブジェの化石の上に落ち、絶命。オリジナルのブルーに軍配が上がる。

 

一方その頃お屋敷では・・・実験室のシアンガスが漏れ出す。。

島から運ばれたコンテナの中にいる恐竜たちをそのまま見殺しにするのか、禁断の外界へのゲートを開けてしまうのか。また選択を迫られます。

 

死をまつ恐竜の姿を見ていられず「ドアの緊急開放ボタン」に手を伸ばすクレア。

しかし、オーウェンが静止する。「押したら最後だぞ」と。

ここは隔離された島ではなく、人間が生活している領域だ。押してしまえば最後。恐竜が人間の世界に飛び出す。我に返ったクレアは思いとどまるが、ゲートが開く。

 

メイジー!!!

 

創られたとしても、同じ生命だと。。メイジーがボタンをプッシュ。

自身と重ねる部分もあったのでしょうね。かくして島から移管されてきた恐竜たちはロックウッド邸から大脱出。世界各地へ飛び出していく。

 

忘れかけていたミルズ。インドミナスの骨を持って脱走を図るも、T-REXに喰われる。

本編冒頭で回収したインドミナスの化石はT-REXがスタンプして粉砕し、森に消えていった。。

 

このシーンは向きは違えど一作目のオマージュですね。T-REXの咆哮シーンは痺れます。他にも多くのシーンでオマージュはありますのでシリーズファンの方は楽しめたのではないでしょうか。

 

ブルーはようやっとオーウェンと触れ合うことに成功します。ここは心が温まりますね。「一緒に安全なところへ帰ろう」と囁くも、ブルーは森の中えていった。

ブルーは前作でインドミナスレックスとの戦闘で3姉妹を失い、島に一人取り残された。そして今作では銃撃を喰らい瀕死の状態に。復活してからはオーウェンたちの味方となりインドラプトルを撃破。クレアの成長物語でありながら、ブルーはもう一人のヒロインなんですよね。悲劇すぎるので、本当に幸せに暮らしてもらいたいものです。パークのいやらしい怖いラプトルイメージからだいぶ変わった人も多いのではないでしょうか。

 

さ、ここで炎の王国は終了。世界各地に恐竜が飛び散って、プテラノドンがラスベガスのベラージオの噴水近くのタワーを飛び回るシーンで終わりとなります。

 

創り出した生命に対する考え方。創り出した人間に責があり、それを問うかのように何度も選択を迫られるシーンがあったのが印象的。

恐竜を、生かすのか、殺すのか。

 

シリーズを通して遺伝子操作技術というものが神の領域であり、人間が容易に超えてはいけないことを改めて認識させた。今作では人間のクローンが登場する倫理に反するタブーな内容を使った。

 

技術の力を頼りに儲けに走る人間の欲深さ。警鐘を鳴らすシリーズを通したハプニングの連続。制御できないことを露呈してきて、その都度隔離保護し、今作は恐竜の生存権をめぐり対立が起こきた。結末として、人間の生活領域に対してついに恐竜が放たれた。さあカオスの幕開けだ。

 

クレアはヒロインとして綺麗になった感じで描かれてはいるが、元凶もいいところ。もはや止められなかった一行は同罪。禁断のボタンを押してしまった。この事実は変わらない。

 

創られた生命に対する生存権はどうすべきなのか。

禁断のボタンを押して世に恐竜を解き放った責務。

関係者たちの責任の取り方、どう締めくくられるのか。

 

次はドミニオンの感想にします。