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仕事から下衆な話まで色々書いてます。雑談が一番更新頻度高いです。あしからず。

侍魂

勝負の結末は細部に宿る。

ほんの一つのミス、気の緩み、油断、慢心、怠慢。

 

こういうところから綻びが生まれ、チャンスに転じるケースがしばしば。

 

そしてBigWinの時は勝手に盛り上がり、期待し。

期待から外れる結果だと落胆し、負ければ犯人探しが始まり、非難。

 

自分の置かれている状況に似ているなと思い、他人事に感じられなかった。

営業の世界、ビジネスの世界も、似たような感じだと思っている。特に外資は。

 

勝てば官軍負ければ賊軍。勝ったやつが正義の世界だ。

 

勝てば賞賛され、スポットライトが当たり、負ければ全責任を負い詰められる。

悪い噂は立ち所に広まり、見えない重圧となって当人達に重くのしかかる。

脱出方法はただひとつ、自分を信じて、死に物狂いで結果を出すこと。

 

 

 

だからおめでとう。日本代表。

 

 

運命のスペイン戦

同点弾は前田のチェイシング。鎌田と三苫がすぐさま囲い、キーパーに戻させる。その先にも前田が全力でチェイス。たまらず出したパス先。プレスに上がってきたのはWBの伊藤。おそらく伊藤のマークはIHのペドリかLWGのダニオルモ。かわされた場合大きなRiskとなったがマークを捨ててハイプレスに参加。そして14番のバルデに競り勝つ。そのボールを納め、思いきり振り抜いた堂安。放たれたボールはキーパーのシモンの手を弾き飛ばしゴールネットに突き刺さった。堂安の思い切りの良さと勝負強さ。

本当に見事。ワンチャンスをものにした。

 

その直後の2点目はロングキックから。伊藤が右サイド前方で納めて中央の田中碧へ。タイミングを見て再度右に流れる堂安へ。堂安は先程のシュートを彷彿させるカットインのフェイクを入れ縦へ突破しクロスの選択。フェイクにより若干のクロスが通る道を作り出した。右足から放たれたボールは逆サイドの前田へ。わずかに届かず。

しかしすぐ後方、三苫が並走して走り込んでいた。ライン際で折り返されたボールは手前で倒れ込む前田を飛び越えゴールエリアへ。そこに飛び込んできたのは田中碧。VARで審議の結果、劇的な逆転弾と認められ、これが決勝点となった。

 

 

この得点の直後、泣いているサポーターの姿が映し出され、解説を務めた本田さんが「いや、泣くのまだ早い」とすかさずツッコミを入れる。

 

そこから40分。派手な時間稼ぎをすることもなく、守り切り勝利を手にした。

朝方6時前の出来事だった。ホイッスルで感極まり、涙目になった。

 

死のグループ、1位突破。誰が予想したか。

下馬票、批判、侮辱。

これらに対して反論もせず、ただただ勝利という結果を突きつけ、全部吹き飛ばした。

 

実力で跳ね返し、証明してみせた。

信じて応援してよかった。

間違いなく世界TOPクラスの2チームに勝利した。

死のグループと呼ばれる鬼門を1位で通過した。これが事実。

戦略・戦術・魂+小さな奇跡で掴み取った。

 

 

この2022Qatar大会は日本にとって世界でも通用することを証明する大会になる。

 

これから本線だ、さあ行こう。優勝へ。