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仕事から下衆な話まで色々書いてます。雑談が一番更新頻度高いです。あしからず。

熱波師たちが織りなす空間

ここ1-2年、サウナにハマっています。ハマっていると言っても全国各地のサウナ巡りとかをするわけではないですが。

近所のスーパー銭湯にたまに行って汗を流す。その程度のちょっとした息抜きです。

 

さて、「熱波師」と聞いてピンとくる方いらっしゃいますか。要はサウナパフォーマーでタオルを回して風を送ってくれる人です。いつからだ?とふと気になって、Copilotに聞いてみたら、アウフグースの歴史は古く、驚きました。


以下要約

アウフグース(または熱波)は、サウナ室内でロウリュ(水をかけた後の蒸気)を立ち昇らせ、タオルなどで撹拌しながらサウナ客に熱い風を送る技術です。このエンターテイメント性の高いパフォーマンスは、日本では熱波師と呼ばれる人々によって行われます1

アウフグースはドイツで1947年頃に注目され始めました。第二次世界大戦後、戦争のトラウマでサウナ利用者が減少したことに気づいた施設は、サウナ担当者が利用客と一緒にサウナで時間を過ごし、話しかけながらアウフグースを行い、人々のサウナ利用を促進しました。このタオルテクニックと物語性を備えたショーアウフグースは、サウナファンの間で話題となり、多くの国でアウフグースチャンピオンシップが開催されるほどの人気となりました23

日本では、北海道札幌市の札幌テルメがアウフグースの元祖であり、その後全国で普及しています。アウフグースは、タオルを振り回すだけでなく、うちわを使う場合もあり、日本では「熱波」とも呼ばれています45

熱波師たちは、さまざまなアロマオイルを使用し、タオルをジャグリングのように回しながら、音楽や映像と同期させたエンターテイメント性の高いパフォーマンスを提供しています。1

アウフグースは、ヨーロッパのサウナ文化に欠かせない要素となっており、日本でもアウフグースフェスなどのイベントが開催され、熱波師たちが技術を競い合っています34

 1: アウフグース - Wikipedia 2: タオルを振り回すだけではない…世界一を目指す「日本の熱波師」たちの異様なサウナ愛 3: 日本サウナ・スパ協会主催 Aufguss Championship Japan2022 4: 熱波師の仕事の流儀 〜サウナ業界を盛り上げ続ける、7人の熱波師と温浴コンサルタントを徹底取材!



検定は熱波アウフグース協会が仕切っているらしいです。

neppa.jp

という嘘のような名前ですが本当に協会があります。

 

近所のスーパー銭湯のサウナにはいつからか「熱波師」と呼ばれる人が来るようになりました。アウフグースイベントをするようになり全国?から多くの有名?な熱波師さん達が仰ぎに来るようになり、サウナー達が集う場所になってゆくのでした。

 

いつもは予約制で専用バンドを受け取った人が入れる仕組みになっているのですが、たまたま欠員が出たのか枠が空いているとのことで、私は人生で初めてアウフグースイベントに参加することとなりました。元々そんなに長い時間入っていられるタイプではなかったので、一番下の端っこのおそらく一番緩いであろう場所を確保。ちなみに私以外のサウナー達は上から座って行きました。(マジかよ)

 

座席パンパンになったところで扉が閉まる。アウフグースイベントはBGMガンガンかけてロウリュ(サウナストーンに水かけて蒸気を出す)して、それをでっかいタオルで参加者に仰いで熱波を届けて発汗を促すというもの。

結論、次元が異なる暑さでした。鳥肌って暑い時にも出るんです。熱波で皮膚がゾワっとする感覚が続いていきます。

BGMは3曲。

1回戦→睡蓮花

2回戦→HOTLIMIT(暑さの限界を超えていこうぜ)

3回戦→??? ギブアップで聞けなかった。

 

HOTLIMITで文字通り限界を迎え、退室。水風呂が苦手なので、掛水を頭から被り、外の椅子へ腰掛ける。私は整った。

 

うまく言語化できないが、おそらく人生で初めて整うという行為を経験をした。水を被り冷たい夜風にふかれ、20分弱、頭をまっさらにし、椅子に身体をあずけた。

 

 

薄れゆく意識の中、リベンジを夜空に誓って静かに目を閉じた。

 

End of Trip

前回からさらに約一年。光陰矢の如し、サーロイン肉のごとし。月日が流れるのは早い。私の最初の転職、初外資の旅は終わった。今は日経に戻って心機一転働いている。 本当にいろんなことがありすぎたのだが、結論チャレンジしてよかったと心から思っている。相変わらず人がバサバサ切られたりしているわけで、本音は退職パッケージでお金もらいたかったが、わざわざ対象になるのに自堕落な営業活動するのも嫌だなと思い、自主退職を選んだ。最終面接のハプニングはどこか思い出した時にでも書こうと思う。

 

一度外資行くと外資にしかいれないとよく言われる。なので、大丈夫?なんでもどったん?と転職先では色々聞かれることが多い。年収わざわざ下げて日経に来るのだ。確かに側から見たら理由がわからないだろう。嘘みたいな本当の話で額面で1,000万くらい下がった格好だ。(税金に怯える)

 

今の職場の人、 ましてや若手には口が裂けても言えないが、仕事のペースを落とし家庭の時間をより捻出するためが第一の理由だ。細かく書くと業界再編進んでいるとか、技術革新が見られないよーとか、セールス手法、管理手法への不満・・・などなど文句言いたい部分は上げたらキリがないが、愛する家族のために健康的に生きるため、場所を変える決断をした。これが1番の理由だ。あとは営業以外の仕事もチャレンジしたいので、環境を変えてみることにした。おかけで今は20時以降PCを開くことは少ないし、比較的目の下にクマができることも少ない。土日は娘と元気に遊べるようになった。

 

Dラン卒の何も取り柄がない人間が外資系企業に転職しAPJリージョンの中の数十人に選ばれたのだ。職務経歴に1行追加できることを成し遂げたので、「もういいかな」という気持ちはあった。自分の中で一区切りついてしまったのだ。

 

なので正直ゆるっとある程度の年収でおとなしくしていよう期間だ。外資は大変ではあるが、その分報酬はしっかりもらえるしね。何より皆仕事に真剣で誠実な人達ばかりだ。子供が少し大きくなったらまたお金稼ぎに出てもいいかな。

 

振り返ってみると本当に仲間に恵まれた。自分の仕事ぶりや生き方については去り際、死に際に答えあわせをするようなもの。決算月めちゃくちゃ忙しい中、先にパッケージになってしまった人たちまで集まって送り出してくれた。

仕事や人生を通して手に入れたいと思ってた仲間はゴールより先にきた。そんな感覚。同じ業界で皆それぞれ熱意を持って働き、活躍し、転職後も生きた情報をくれる。本当にかけがえのない仲間を得ることができた。結果を出すことにまっすぐな誠実な方が多かった。そんな中だったから走りきれたんだろうなと思う。

 

コロナ禍でいきなりフルリモートになったり。製品研修がほぼ英語だったり。操作や設定マニュアルもほぼ英語だったり。ゴリ詰めされたり。日々の理不尽な指示だったり。それに抗ったり。ゴリ詰めされたり。大事な仲間がパッケージにあって事業部が半分の人数になったり。ゴリ詰めされたり。理不尽なクレーム対応で僻地まで呼び出されたり。退職挨拶メール(縦読み怪文書)がばら撒かれたり。

1Quaterが1年くらいのスピードで過ぎ去っていく、そんな感じでした。

 

終わりよければすべてよし。初転職、初外資、素敵な仲間ができた。

チャレンジしてよかった。辛いだけが理由であの時諦めなくてよかったと思える経験ができた。

 

4年前の自分がこの結末見たら驚いていることだろう。

勝者の条件

私のようなおっさん世代はどハマりしたことだろうミニ四駆。私はセイバーの時代ではなく、後半のWGP編からがとても好きだった。WGPは要はミニ四駆のワールドカップ。GPチップというテクノロジーを用いてマシンを走らせる。チーム走行をしたり、レーサーの想いがマシンへ伝わったり、走りをマシンが学習していってポテンシャルが上がったりとテクノロジー要素が高まり、戦術的な走りをする必要が出てくるのが特徴的だ。平たく言うとこれまでのわちゃわちゃ個人戦のカットベマグナム!の一筋縄ではいかなくなるってお話だ。世界グランプリなので当然各国のレーサーと対決していくが、これまたキャラが立っていて本当に良い仕上がり。

 

正月にYoutubeで公式からWGP編が期間限定公開。有休消化期間にガッツリ保存して見直してみた。40手前となって社会にもまれた今でこそ、当時とは異なる感情、解釈となり、とても沁みた。これは大人向けだ。間違いない。1話30分、×51話の1,530分=25時間。仕事と子育ての隙間時間を全て捧げ、余暇の時間を見終わるまでこいつに捧げた。それ以上の価値がある。書かずにはいられなくなり、何百日振りかにブログを更新している。

もうね、後半の5話でいい。そこに全てが詰まっている。中でも神作として名高い「勝者の条件」から。最終レースはドイツ、アメリカ、日本、イタリアの4カ国対抗。3日間かけて行われる。このタイトルは2日目のテクニカルコースのレースとなる。

 

キャラもチームもマシンも多くて説明すると大変なので気になった人はぜひチェックしてみてほしい。最終戦の超ざっくり説明は以下の通り。

 

国:チーム名/マシン名/主要キャラ/方針

ドイツ:アイゼンウォルフ/ベルクカイザー/ミハエル/正々堂々

アメリカ:NAアストロレンジャーズ/バックブレーダー/ブレット/データ

イタリア:ロッソストラーダ/ディオスパーダ/カルロ/バトル

日本:TRFビクトリーズ/色々/烈と豪/頼んだマグナム

 ・豪:ビートマグナム

 ・烈:バスターソニック

 ・とーきち:スピンバイパー

 ・りょう:ネオトライダガーZMC

 ・J:プロトセイバーエヴォリューション

 

この話はミハエルと烈とカルロの3人のチームリーダーの戦い。(アメリカのハマーDさんもいたけど、もはやネタ枠)人間の心情の移り変わり、自己矛盾と葛藤、ミニ四駆における信念とその結果。正義と悪という尺度ではない。それぞれ自分の信じる信念が異なり、そのぶつかり合いだ。何やらやたら壮大なテーマに感じるかもしれないが、40手前のおっさんが見るとこういった解釈になる。

 

本題に入る前にこの3人についてちょっと補足説明。

ミハエル:天才レーサー、これまで無敗。アイゼンウォルフのリーダー

烈:一般家庭代表。ビクトリーズのリーダー。

カルロ:スラム出身。ロッソストラーダのリーダー。

 

 

カルロとロッソストラーダについて

この物語の解説する上で触れる必要がある。軽くスラム出身と書いたが、カルロの率いるロッソストラーダメンバーは元々ミラノのスラム街出身という設定らしい。「またゴミの生活に戻れってのか。。」と言うくらいなので過酷な生活を送っていたと推測できる。アニメでは細かい描写はなかった気がするが、物を盗んだり、ゴミを漁って生活していたような一幕があった。

そんな彼らがミニ四駆のおかげで現在のイタリア代表という地位を手に入れていることから、カルロがチームメンバーのグリスか何かが固まっていた時に「マシンは常に最高の状態にしておけ!!!」とキレるシーンもあったり、「マシンに詫びろ!」というシーンもあったり、少しこの発見には驚いた。

 

と、いうのもこのロッソストラーダはバトルレースで有名な人たちなのだ。要は審判(ファイター)の目を盗んで対戦相手全員クラッシュして勝つということをしてきた。初期はマシンにナイフつけて串刺し、後半はバレてしょっ引かれたので衝撃波を使って巧みに相手マシンを攻撃してきた。「アディオダンツァ」と呼ばれる彼らの必殺技だ。

子供の頃見たら完全なる「悪」なのだ。純粋だった子供の頃の私も、「あ、かるろはわるい人なんだ」というふうに思う。大半の子供は子供時代はカルロは嫌いなはず。

 

しかし、物語をよくよくみてみると、チームメンバーとカルロはこのバトルレースを仕掛ける動機が少し違うようなのだ。マシンを壊すことを楽しんでバトルを仕掛けるメンバーとは違い、カルロは勝つためにバトルを仕掛けている。彼は勝敗に関係ない破壊行為はしないというスタンスであるということがはっきりとわかった。そして感情的にならず、あくまで冷静で勝ちにいく。バトルはその為の手段。

名誉と賞金。これがカルロの戦う理由だった。このチャンスをくれたミニ四駆に対しては真摯で誠実であることがわかったのだ。(約30年越し)

 

レース

テクニカルコースの第二セクションはアイゼンウォルフ3人、アストロレンジャーズ2人、ビクトリーズ3人、ロッソストラーダはなんとカルロ1人。前半はアストロのネタ枠がわちゃわちゃするが、すぐに抜かれて首位争いから離脱。空気なのでここからスルーします。

 

ミハエルと烈の首位争い

天才レーサーと言われたミハエルとついにマッチアップする烈とバスターソニック

 

ミハエル「マシンなんか信じてない。敵だ。支配することで勝てる。無敗なのは支配し続けてマシンに勝ち続けているからだ」

烈「マシンは仲間だ、敵なんかじゃない!そんなことを言う君に負けるわけには行かない!ソニックを信じている、ソニックならきっと勝てる!」

烈のこの叫びにソニックのGPチップが呼応、ベルクカイザーを抜き首位に躍り出る。そしてミハエルに「さあこい!勝負だ!」と捲し立てる。なかなかこういう攻撃的な言葉使わない彼ですがこの烈もカッコイイですね。そんなこんなで首位争いは続いていきます。

 

一方その頃・・・

カルロは最後尾を走る。「身体が重い、、こんな時に雨なんか降りやがって。。」とここで過去の自分がフラッシュバック(スラム時代の幼少期の自分の姿を思い出す)

ふとマシンを見つめ「ディオスパーダ・・・」と呟く。

 

そしてトップ争いをしているミハエルと烈の攻防戦の実況にカルロが吠える。

「ゴミの生活に戻れってのか・・・ごめんだぜ、このレースに勝って優勝賞金と最高の名誉を手に入れてみせる!行くぞ!ディオスパーダァァァァァァ!!!!ここから猛烈な追い上げが始まる。

 

「あいつらには負けられねぇ、負けられねぇんだ!」

「先頭はまだか!先頭がまだ見えねぇ!」

と自分とマシンを鼓舞しながらアップヒルを駆け上がる。

 

さあそうこうしているうちにミハエルと烈がアップヒルを上りきり、最後のホームストレートへ。激しい攻防の末、マシンを信じた烈のバスターソニックがミハエルを突き放しゴールへ一直線。ベルクカイザーは完全に落ち、首位はバスターソニックになるかと思ったその時。。

 

「うおぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!」

と激しい雄叫びと共にカルロとディオスパーダが現れる。

 

「キター!紅の閃光!ディオスパーダがここでキタァ!!」

※ファイターのここの実況もいいですよね。震えます。

 

そしてあっという間にベルクカイザーをかわしてバスターソニックに迫る。

チームメイトのジュリオから「アディオダンツァよ!今ならやれるわ!大丈夫雨でスリップしたってことで事故で済むわ!」と無線で囁かれる。要はスリップに見せかけてバトルでやっちまえと。

 

しかし、カルロ

「ウルセェぇぇぇぇぇぇ!!!!」

と一蹴。

 

だが、加速一歩及ばず。ゴール寸前の攻防はこのままバスターソニックが制するかと思いきや。。。。

 

「まだだぁ!抜けぇ!ディオスパーダァァァァァ!!!!!」

 

とディオスパーダがゴールテープ直前で再加速、バスターソニックを抜いて首位でFinish。

そして雄叫び。キャプチャしたけど、これ、声聞こえてきそうでしょう。どうです?

声もね、若干裏返ってかすれているんですよ。本当にね、震える。ゴール時にカルロが少し嬉しそうにほころんだ表情を見せるんですよ。おそらくディオスパーダに対しての信頼と感謝のものと解釈してます。今まで「やれ、とか、潰せ!とか言ってて、ここで「抜けぇ!」ですよ。

これでFinってでてもおかしくない名場面。

 

さて前置きが長くなり、本題忘れそうでした。

勝負を大きく左右したのは何だったのか?タイトルの「勝者の条件」の意味。

 

バトルを繰り広げた3名の信念。分析するとこんな感じですかね。

  • ミハエル:支配して自分のマシンに勝つ
  • 烈:仲間を信じて相手レーサーに勝つ
  • カルロ:レースに勝つ

 

ミハエルは支配していたベルクカイザーに裏切られた。烈はミハエルに勝った時点で気が抜けた。完全に足元掬われた感がある。カルロは最後までただただ、ゴールを目指して最後まで走り続けた。ディオスパーダはカルロの気持ちに応えるようアディオダンツァを使うことなく真正面から1位をもぎ取った。

 

カルロの「あいつらには負けられねぇ。負けられねぇんだ。」というセリフ。生まれた時から何不自由なく育ち、ミニ四駆をやっているミハエルや烈とは違う。ここで勝たなきゃ意味がないんだというハングリー差も感じることができます。

 

支配では仲間はついてこず。仲間を信じても戦う相手に勝利しても目標を見誤ると勝利を逃す。最後に勝つのは、ただひたすらにゴールという目標を求めた者。

 

営業の世界でも往々にして起きることだし似たようなシチュエーションも経験した。何が正しいとは言えないが、カルロが勝った理由はこの歳になってやっとわかった。

 

神回で今尚語り継がれているんですね。この話。

本当に素晴らしかった。拍手。

 

しかし、このカルロの勝利は、後に自己矛盾を生み、彼を悩ませることとなるんですね。いやぁ深い話だ。時間が空いたらファイナルセクションについても熱く書いていこうかと思う。

 

PKG

気がつけば3年。なんだかんだで目標達成継続できちゃって、あんなに弱気吐いてた人間が今では中堅扱いされるようになった。思い返すと一番辛い半年間だったかもしれない。

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まあとある外資系企業でこんなことが起きているのだが、例外なくこの話で私もばたついていた。あれだけ世話になったBOSSに、さようならやありがとうも言えずお別れになるなんて誰が想像しただろうか。あまりにも悲しすぎる別れだった。休暇を取得しそのままフェードアウト。完全に担任の先生が急に蒸発したそれと同じだ。他にも一緒に戦った戦友とも言える人が紙ペラ1枚突きつけられて退職となったり。能力開発で別部門に進んで異動した人も退職となったり。とにかく落ち着かない日々だった。

 

10年に1度の大変革らしい。言われた方もショックだろうし大変だが、残された方もなかなか大変だ。そんな切り方するもんだから当然引き継ぎもへったくれもない。個人的にもかなりダメージが大きかった。その歪みなのか知らないけど、色々なところでトラブルざんまい。チームを見渡しても隣の部門を見ても仕事はまわっていないが、どうせみんなオーバーワークで何とかするだろうし、それを見て上層部のおっさん達は「回るじゃん」としか思わないのだろう。

 

この辺の人員整理に関しては密かに行われていたが、あくまで少数だった。ここまで大々的に行われ「ああ、やっぱ外資なんだ」と認識改めた。

部長達でさえも、所詮コマの一部なのだな。と。

私の部隊はチーム数が半分に。人もお客様もシャッフル。四半期のはじまりの最初の1ヶ月、担当も定まらずの状態で遅れをとっている。明らかに会社のせいだろ。なのに現場が詰められる。もうスタートしてんだよ。お客様対応をしろ!(いや、だから担当決まってないやん)

 

3周目を走り出したのだが、最近どうも悪いところばかりに目が行く。特にお客様対応以外の社内レポートが多すぎる。原因はどう考えても使いこなせない部長以上の人たちが原因である。弊社、とあるSFAツールで見込みや数字を管理しているのだが、わざわざExcelにエクスポートし、それを営業マンに入力させるという業務がある。Excelには案件に関する基本情報を記載し、それを週次でレビューしていく。問題は記入すべきコメントが膨大にあることだ。1つや2つではなく、数十件、先を見ると年間で数百にもなる。どう考えても馬鹿げており、いやそのままSFAツールに入力させたらええやん。あるいはエクスポートした時に反映されるようにすればいいやん。

わざわざローカルに落とし、部内に展開して、それぞれの営業が入れていく。それも共有ファイルにしてオンライン複数人で編集かけるとすると量が多くてバグる。なので現場もわざわざDLしてローカルファイルを編集して、記入終わったらオンラインファイルにアクセスして、コピペをする。本当にアホだ。何故Excelが横行するかって?部長様方が「数字やります!」と上に報告するためだ。インプットが甘いとどうなるか。当然詰められるのだ。転職の際には要注意項目となった。営業管理手法とツールとレポート。これは絶対確認しておこうと思う。

 

清濁合わせ飲み、しなやかにやってきたつもりだが、いよいよ水が合わなくなってきた。半年を目処に転職を考えようか悩んでいる。

 

今後10-20年考えて新たなRoleへ挑戦するのか。それとも「まあ、この歳でこんだけもらってるから。多少の痛みは仕方ない」と惰性で過ごすのか非常に悩ましい。

 

その後

だいぶこのカテゴリでブログを書くのを忘れていた。というよりバタつきすぎて書けなかった。

最後に書いたのは2022年3月。結論から言うと今では3人家族になっている。9月の末に娘が生まれた。あれだけ体外や人口をTRYしたが、最終的に授かったのは自然という形だった。2019年から本格的に妊活を行なっていたので、3年目のことだった。

 

妻はキャリアと妊活の選択を悩んでいた。仕事をセーブして信頼できる先生のところに通うか、家の近くの産婦人科に通ってみるか。自然に授かるにもタイミングが外れると空振りになってしまうので、一旦はタイミングで様子を見ようと決断。新規で自宅近辺の産婦人科に足を運んだ。

 

排卵はしてないですね」と、その時リセットの薬を渡されたようだが、妻は感覚的に絶対に排卵していると確信しており、タイミングをとった。結果それが9月になって出てきたというわけだ。

 

娘は最後まで逆子だったので帝王切開での出産となった。前日入院で送り届け、当日は入院予定の個室で妻と娘を待つことに。当日手術は夕方。仕事はAMだけ働いてPMは休みを取っていたが、まあ落ち着かない。

 

ドラクエ5の主人公の父、パパス状態だ。

物語は主人公の誕生を待つ父の姿から始まる。その際、落ち着きなく、まだか。まだか。とグランパニア城の中を歩き回るのだが、本当にそれだ。仕事の電話をしながらも家の中をぐるぐる、階段を上り下り。家の中を徘徊。と、マジで落ち着かなかった。まだ手術準備にも入っていないのに。

 

当日は予定より少し遅れて顔を合わせたのは夜のことだった。なんだかんだ。もしも、万が一のことは考えてしまうと思う。予定より1時間くらい遅れていたので正直何かあったのでは。とヒヤヒヤした。

 

 

 

毎日しっかりよく泣いて、よくミルクを飲んで、これまでの検診も問題なく、毎日元気に生きている。地球3ヶ月目の娘。

 

去年の年末と比べ生活はガラリと変わった。自分の時間なんかはほぼなく、就寝前の1時間程度。完全に娘中心の生活になった。でも悪くない。

 

本当に子供は授かりものだ。思い通りにコントロールできるものではないし、狙ってできることでもない。まさに神の領域。

 

孫を欲しがるご両親には、ただただ暖かく見守り続けてほしい。

旦那さんには悩んでいる奥さんに寄り添い続けてほしい。男性目線で色々書いてきたが、女性にしかわからない悩み葛藤はある。

 

どうか妊活に励んでいる皆さんにも素敵な出会いがありますように。

 

 

侍魂

勝負の結末は細部に宿る。

ほんの一つのミス、気の緩み、油断、慢心、怠慢。

 

こういうところから綻びが生まれ、チャンスに転じるケースがしばしば。

 

そしてBigWinの時は勝手に盛り上がり、期待し。

期待から外れる結果だと落胆し、負ければ犯人探しが始まり、非難。

 

自分の置かれている状況に似ているなと思い、他人事に感じられなかった。

営業の世界、ビジネスの世界も、似たような感じだと思っている。特に外資は。

 

勝てば官軍負ければ賊軍。勝ったやつが正義の世界だ。

 

勝てば賞賛され、スポットライトが当たり、負ければ全責任を負い詰められる。

悪い噂は立ち所に広まり、見えない重圧となって当人達に重くのしかかる。

脱出方法はただひとつ、自分を信じて、死に物狂いで結果を出すこと。

 

 

 

だからおめでとう。日本代表。

 

 

運命のスペイン戦

同点弾は前田のチェイシング。鎌田と三苫がすぐさま囲い、キーパーに戻させる。その先にも前田が全力でチェイス。たまらず出したパス先。プレスに上がってきたのはWBの伊藤。おそらく伊藤のマークはIHのペドリかLWGのダニオルモ。かわされた場合大きなRiskとなったがマークを捨ててハイプレスに参加。そして14番のバルデに競り勝つ。そのボールを納め、思いきり振り抜いた堂安。放たれたボールはキーパーのシモンの手を弾き飛ばしゴールネットに突き刺さった。堂安の思い切りの良さと勝負強さ。

本当に見事。ワンチャンスをものにした。

 

その直後の2点目はロングキックから。伊藤が右サイド前方で納めて中央の田中碧へ。タイミングを見て再度右に流れる堂安へ。堂安は先程のシュートを彷彿させるカットインのフェイクを入れ縦へ突破しクロスの選択。フェイクにより若干のクロスが通る道を作り出した。右足から放たれたボールは逆サイドの前田へ。わずかに届かず。

しかしすぐ後方、三苫が並走して走り込んでいた。ライン際で折り返されたボールは手前で倒れ込む前田を飛び越えゴールエリアへ。そこに飛び込んできたのは田中碧。VARで審議の結果、劇的な逆転弾と認められ、これが決勝点となった。

 

 

この得点の直後、泣いているサポーターの姿が映し出され、解説を務めた本田さんが「いや、泣くのまだ早い」とすかさずツッコミを入れる。

 

そこから40分。派手な時間稼ぎをすることもなく、守り切り勝利を手にした。

朝方6時前の出来事だった。ホイッスルで感極まり、涙目になった。

 

死のグループ、1位突破。誰が予想したか。

下馬票、批判、侮辱。

これらに対して反論もせず、ただただ勝利という結果を突きつけ、全部吹き飛ばした。

 

実力で跳ね返し、証明してみせた。

信じて応援してよかった。

間違いなく世界TOPクラスの2チームに勝利した。

死のグループと呼ばれる鬼門を1位で通過した。これが事実。

戦略・戦術・魂+小さな奇跡で掴み取った。

 

 

この2022Qatar大会は日本にとって世界でも通用することを証明する大会になる。

 

これから本線だ、さあ行こう。優勝へ。

ジュラシックワールドシリーズを振り返る

さあ、続きを書いていく。

 

ジュラシックワールド

2015年の作品。ジュラシックパークから22年後を描いた作品。さあこれまで夢に消えてきた恐竜のテーマパークがついに完成。なんと触れ合うことができるまで進歩を遂げたのだった。

 

「インドミナスレックス」

はい、出ました。新種です。テーマパークと化せば、あくまでビジネスですので、利益を求めて刺激を追い続ける愚かな人間の姿がありました。遺伝子改良ハイブリッド第一号です!ドヤァ 

と語るのはヒロインであるブライスダラスハワード(役名はクレア)

今作はパーク運営とハプニングを通じて、生命に対する考え方を見直していくクレアの成長物語だ。

この人が主人公か?と思っていると、18分経過したくらいにクリスプラットが登場。(役名はオーウェングレイリー)個人的にピークです。

 

 

18分経って初めて主役が登場。最初のセリフは・・・

 

「Eyes On Me!」

 

カッコ良すぎる。。彼はラプトルの調教を担当している元軍人。今作の主人公。元クレアの恋人でアメリカ海軍の軍人だった経歴がある。

今作からこのラプトルと人間(と言ってもオーウェン)との絆の物語でもある。

ラプトル4姉妹(ブルー、デルタ、チャーリー、エコー)を手懐ける。リーダーはブルー。この先ブルーは物語の重要なピースとなる。

 

物語は予想通りインドミナスレックスが脱走。隔離して育てられてきた恐竜が突然檻の外へ。前後不覚になり、食物連鎖の位置を確認するべくあらゆるものを食い散らかす。

他の恐竜を食い散らかし、人間を襲いまくり大暴れ。ついでに遊びにきた甥っ子も巻き込まれ、パークはお祭り騒ぎ。それを最終的にはクレア、オーウェン、そしてブルーと力を合わせてこの騒動を鎮火する話だ。ラプトルの遺伝子も組み込まれていて高い知能を持ったインドミナス。カエルのDNAも入っており、擬態で赤外線センサーを逃れるなどいやらしさはこの上なし。そしてでかい。

 

途中ラプトルと協力してインドミナスの暴走を止めようとする。バイクでラプトルと疾走って、これまたカッコ良すぎる。ロマンですね。異なる種族の物たちが協力しあって事件解決に向かう非常に胸を打たれるシーン。


インドミナスレックスにはラプトルDNAも入っており、なんと会話する一幕も。

 

最終的にブルーはオーウェンの味方にもどりインドミナスレックスと戦うのだが、サイズ感もあって全く歯が立たない。

 

あれそういえば・・・とシリーズの主役を忘れていた。

 

土壇場でクレアが連れてきたのは、T-REX。発煙頭を持って構えるこのシーンも痺れますね。

 

絶体絶命のピンチにT-REXが登場。インドミナスレックスとの最終決戦へ。

ちなみにとある恐竜の化石を吹っ飛ばして咆哮するシーンなのだが、吹っ飛ばした恐竜はIIIで登場したスピノサウルス。リスペクト的な意味合いを込めた演出のようだ。

IIIではあっさり負けちゃいましたからね。。。

 

インドミナスレックス vs ラプトル(ブルー)+T-REX

シリーズ屈指の主役の2種族が協力し合いインドミナスの暴走を止めにかかる。何度見てもアツイです。

 

さあ、結末は・・・

 

モササウルスさんが現れ、水中に引き摺り込んでゲームセット。美味しいところを持っていきました。パークは事実上消滅、荒地となったパークで再び恐竜たちは隔離され過ごしていくことに。

 

今回の問題提起は生命に対する敬意や慈愛。試験管から生み出されても立派な生命であること。クレアは出来事を通じて「展示物(アセット)」という認識から生き物であるという理解をするようになる。

 

 

 

ジュラシックワールド炎の王国

 

ジュラシックワールドの続編。物語としては事件から三年後を描いた作品。パークは崩壊しクレアは恐竜保護団体を立ち上げて活動。オーウェンや山小屋で晴耕雨読生活。(彼は本は読まないと思うが)

 

物語はジュラシックワールドの海底に沈んだインドミナスレックスのDNAサンプル回収から始まる。この後に及んでまたよからぬことを企んでいる輩がいますね。。ピックアップには成功、でも前作最後いいところをかっさらっていったモササウルスさんがいることをお忘れなきを。

 

パークシリーズ同様にハプニング後は島で恐竜たちは自由に生活を送る。

今度は一転し島の火山の噴火により生命の絶滅の危機へ。生存権をめぐり話し合いがなされてた。

 

・自然の成り行きに任せる=恐竜の絶滅

or

・島から救い出すか

 

の選択を迫られる。今作は創り出した生命の重さを考えさせるが如く、選択を幾度となく迫られます。

 

歪んだ世界を正す機会だと方便を振るうマルコム博士に対してクレア率いる恐竜保護団体は悲しみに暮れる。

 

そこに登場するのはベンジャミンロックウッド氏。彼はハモンドと親友でインジェン社のCEOだった。自宅の地下にある研究施設で初めて恐竜を蘇らせることに成功。そしてそんな彼から財団を託された一人の青年イーライミルズ氏。クレアとは大学の同級生。ミルズは恐竜の保護の話をクレアに持ちかける。中でも保護したい一匹は「ブルー(ラプトル)」とのこと。

 

いやいや、無理やねん。というクレアに対してミルズ氏は「扱える人間を知っているはずだ」とオーウェンを説得するよう依頼。ここまで聞くと非常にイイハナシダナーで終わるのだが実はミルズ氏保護と見せかけ恐竜を競売にかけて金を儲けようという裏があった。なんだかんだオーウェンを説得というよりは育て親であるが故に見殺しにはできなく、クレアと共に島へ向かう。そこにはミルズから依頼を受けたハンター達も。

 

※探検隊長のウィートリー

捕獲した恐竜の歯を抜いてペンダントにするという変な性癖を持っている。

彼はミルズの依頼で恐竜を捕獲し持ち帰ることで報酬を得る契約をしている。

ブルーを保護しようとするが捕獲に失敗、実弾を浴びてブルーは瀕死の状態で回収されることに。ついでに仲間のジアも捕虜となってしまい、クレアはここにミルズに騙されたことを知る。

 

結果、ミルズが予定していた種族。というよりは金になりそうな種族は全部回収、残りは火山の噴煙の中に消えていきました・・・。ブラキオサウルスの最後のシーンは非常に切ないシーンです。

 

運ばれた恐竜は競売にかけられるためにロックウッド邸に運ばれます。オーウェンやクレアも捕虜として捉えられるが、隣の檻にいた恐竜をうまく使い脱出。その先で一人の少女と出会う。

 

メイジーロックウッド。なんとロックウッドの亡くなった娘のクローン。ロックウッドがひた隠しにしていた事実。彼は遺伝子操作で人間を創ったという倫理に反するタブーを犯していた。ロックウッドは彼女に母親そっくりだと、語り継いできたが彼女は思いがけずこの事実を知ることに。

メイジーオーウェンやクレアと共にブルーを救う為に行動を共にする。

 

 

ところで、なんでインドミナスのDNAとブルーを回収しようとしていたか。

 

その答えは「インドラプトル」

インドミナスレックスのDNAとラプトルを掛け合わせた個体。開発はウー博士。

マジで余計なことしかしなくなりましたね。。当然賢さカンストしてます。ラプトルベースですから。匂いで追跡。パルスレーザーで目標補足し特定対象物に対して襲い掛かると、完全軍事用に開発をされてきた個体。こんなやつに追い回されるなんて御免です。作中でオリジナルとも言えるブルーとの戦いもありますが、ラプトルよりかなりでかい。

 

元は競売に登場したので鍵のかかった檻の中にいましたが、麻酔銃が効いたふりして鍵を開けさせる頭脳プレーっぷり。紹介したばかりでなんですが、ウィートリーはこの後食われました。歯の収集癖さえなければ生きてたのに。。

 

だが、個体としては不完全。ラプトルの血液、DNAを持って特性を引き継ぐらしい。ウー博士によると感情や従順性が備わるというもの。だからブルーが必要だった。という感じです。

 

さてこんな厄介なプロトタイプの殺戮マシーンがウィートリーのせいで檻から放たれロックウッド邸を徘徊します。逃げたメイジーを追いかけますが、ホラーです。インドミナスレックスなら屋敷ごとぶっ壊して追いかけるのでしょうが、一回屋根伝いに外に出て、ベランダからドア開けて侵入とか。いやらしさこの上無い。

この後オーウェンが助けに来るのですが、ちょっとやちょっとの小型銃ではダメージが入らない。ちょっと怯むくらいという・・・。

 

そんな絶体絶命のピンチに助けに現れたのはブルー。

オーウェンの前に立ち、インドラプトルとのバトルへ。

 

最後はブルーがガラス屋根の上にいるインドラプトルに飛びかかり、オブジェの化石の上に落ち、絶命。オリジナルのブルーに軍配が上がる。

 

一方その頃お屋敷では・・・実験室のシアンガスが漏れ出す。。

島から運ばれたコンテナの中にいる恐竜たちをそのまま見殺しにするのか、禁断の外界へのゲートを開けてしまうのか。また選択を迫られます。

 

死をまつ恐竜の姿を見ていられず「ドアの緊急開放ボタン」に手を伸ばすクレア。

しかし、オーウェンが静止する。「押したら最後だぞ」と。

ここは隔離された島ではなく、人間が生活している領域だ。押してしまえば最後。恐竜が人間の世界に飛び出す。我に返ったクレアは思いとどまるが、ゲートが開く。

 

メイジー!!!

 

創られたとしても、同じ生命だと。。メイジーがボタンをプッシュ。

自身と重ねる部分もあったのでしょうね。かくして島から移管されてきた恐竜たちはロックウッド邸から大脱出。世界各地へ飛び出していく。

 

忘れかけていたミルズ。インドミナスの骨を持って脱走を図るも、T-REXに喰われる。

本編冒頭で回収したインドミナスの化石はT-REXがスタンプして粉砕し、森に消えていった。。

 

このシーンは向きは違えど一作目のオマージュですね。T-REXの咆哮シーンは痺れます。他にも多くのシーンでオマージュはありますのでシリーズファンの方は楽しめたのではないでしょうか。

 

ブルーはようやっとオーウェンと触れ合うことに成功します。ここは心が温まりますね。「一緒に安全なところへ帰ろう」と囁くも、ブルーは森の中えていった。

ブルーは前作でインドミナスレックスとの戦闘で3姉妹を失い、島に一人取り残された。そして今作では銃撃を喰らい瀕死の状態に。復活してからはオーウェンたちの味方となりインドラプトルを撃破。クレアの成長物語でありながら、ブルーはもう一人のヒロインなんですよね。悲劇すぎるので、本当に幸せに暮らしてもらいたいものです。パークのいやらしい怖いラプトルイメージからだいぶ変わった人も多いのではないでしょうか。

 

さ、ここで炎の王国は終了。世界各地に恐竜が飛び散って、プテラノドンがラスベガスのベラージオの噴水近くのタワーを飛び回るシーンで終わりとなります。

 

創り出した生命に対する考え方。創り出した人間に責があり、それを問うかのように何度も選択を迫られるシーンがあったのが印象的。

恐竜を、生かすのか、殺すのか。

 

シリーズを通して遺伝子操作技術というものが神の領域であり、人間が容易に超えてはいけないことを改めて認識させた。今作では人間のクローンが登場する倫理に反するタブーな内容を使った。

 

技術の力を頼りに儲けに走る人間の欲深さ。警鐘を鳴らすシリーズを通したハプニングの連続。制御できないことを露呈してきて、その都度隔離保護し、今作は恐竜の生存権をめぐり対立が起こきた。結末として、人間の生活領域に対してついに恐竜が放たれた。さあカオスの幕開けだ。

 

クレアはヒロインとして綺麗になった感じで描かれてはいるが、元凶もいいところ。もはや止められなかった一行は同罪。禁断のボタンを押してしまった。この事実は変わらない。

 

創られた生命に対する生存権はどうすべきなのか。

禁断のボタンを押して世に恐竜を解き放った責務。

関係者たちの責任の取り方、どう締めくくられるのか。

 

次はドミニオンの感想にします。