ドミニオンを見てきた。今更ながらイチファンとして感想を振り返りながら書いていく。
結論:シリーズ完結としてはエヴァよりスッキリしなかった。
ジュラシックワールドの最新作、完結編のドミニオンを見てきた。映画評論家ではないので、語彙力ないです。ご了承ください。
「え、これでええんか?」という感想。
ただただ好きなもんについて、これまでのあらすじと個人的に好きなシーンを振り返りながらダラダラ書いていこうと思う。
1993年にスピルバーグが小説版を映画化。CG技術を用いたシリーズの原点となる作品だ。撮影方法の手法や細かな話はたくさんあるけど、ここではカット。
ジョンハモンドが琥珀から取得した恐竜の血液からDNAを採取、足りない部分は他の生物のDNAを取り入れて、遺伝子工学で恐竜を復活させてテーマパークを作る。
投資家達を納得させる為、その視察にグラント、サトラー、マルコムが招集され、推薦状を書いてくれと仮ツアーを計画。そこに熱帯性暴風雨が直撃して、バリケード全停止して恐竜たちが大暴れ。というあらすじ。
T-REX初登場シーン
衝撃振動の演出
結果、
推薦状なんか、書けるか!!!
でおわります。
T-REXは動くものに反応する。とか、毒使って狩りをするディロフォサウルスとか、ラプトルの頭脳の高さなど。。。当時6歳くらいだったが本当に心がときめいて夢中になった。VHSのビデオレンタルしてセリフ覚えるまで、テープ擦り切れるんじゃないかというくらいまで観た。
個人的にすごく印象深いセリフは全てマルコム博士
「生命は決して他に抑え込まれたりしない。苦痛を舐め危険を冒しても自らの領域を広げていく」「生命はなんらかの道を探し出す」
「神は恐竜を滅ぼし、人間を創った。だが人間は神を滅ぼし、恐竜を創った」
異端児扱いのカオス理論学者だったが、大人になって振り返ると彼は終始まともな意見だと気が付く。
恐竜を蘇らせるという事に関して、
「できるかどうかに気を取られ、すべきかどうか考えなかった」
自然の摂理によって滅びたものを、生命をまるでオモチャのように扱い、制御しようとする生命への冒涜、作中では自然界へのレイプだと強く批判。
これがシリーズ1作目の問題提起になる。人間たちは科学技術の発達で制御できないものを作り出した。
あれから4年後。舞台はイスラソルナ。通称サイトB。要は恐竜を孵化して育てる島が舞台となる。(※前作はイスラ・ヌブラル島)
今回の主役はマルコム博士!!
アラングラント役のサム・ニールもイカしてますが、マルコム役のジェフ・ゴールドブラムもカッコいいですね…。
前作でパークは崩壊。その事故でハモンドの会社は苦境、再建にはサイトBを使えよ!という強い声。その計画をハモンドが頑張って阻止している状況。
その理由は、なんと恐竜はまだ生き続けていて、繁殖を繰り返し、幸せに暮らしているとのこと。マルコムの言う通り、自らの道を探しだしていた。
恐竜と島を守ってきたハモンドだが経営権も剥奪され、このままでは島がオープンになり、また利用されてしまう。世論が大事なので、生きた恐竜の記録を観察し記録してくれ、調査隊として。というクレイジーな依頼をマルコムにする。調査隊のうちの1人、古生物学社のフィアンセ(サラー)が現地に行ってしまったことで連れ戻しにマルコムも渋々参加することに。
一方でインジェン社が島から恐竜を持ち出しアメリカのサンディエゴに運び、そこにパークをまた作るという計画を企む。イスラソルナ島でハモンド調査隊とインジェン社のハンターチームが入り乱れる。インジェン社はT-REXの捕獲成功し、アメリカへ運ぶも脱走してなんとサンディエゴで大暴れ。というもの。
信号機に食いつくT-REX
恐竜の数もグッと増え、ギミックも複雑化。これはCGの進化によるものらしい。前作よりスピーディな演出で、迫力が増し、見応え十分であった。T-REX 2頭は大迫力でしたし、ラプトルとの頭脳戦は毎回ハラハラします。最後エンディングのプテラノドンの咆哮カッコよかったですね。
私は何気にローランド好きでした。
T-REXを狩れたら後はなんでもええわ。報酬もいらんわ。と言う武闘派だが仲間想いのいい奴。
ちなみに前作の問題提起のアンサーとして、
「人間が管理することは間違い。全て自然に任せれば彼ら恐竜は幸せに暮らすことだろう」とハモンドが最後の最後でインタビュアーに答える。
サイトBをそのまま恐竜の隔離と保護の為に使う。これが人間が作り出した恐竜という生命に対しての一つの答えだった。
もう一つ、
恐竜を捕獲して金儲けしようぜ
の公式ができた作品だ。
ジュラシックパークIII
そして3作目。舞台は再びイスラソルナ。サイトB。
主役は1で登場したアラン・グラント。サム・ニール様。ラプトルの研究を進めていて、本作ではその生体にフォーカスした内容が多く取り上げられていることが特徴的。何より初めて狙われて襲われる恐怖がある作品。
さて、物語の始まりはというと、相変わらず(1でもそうだったから)研究資金が底をつきそうなタイミングで金持ってそうなおっさんが現れる。
カービー社のポール氏。依頼内容は妻との記念にサイトB案内してや。金はいくらでも好きな金額払うと小切手ちらつかされて、島に上陸しないことを条件に受け入れる。
しかし、いざ現地に到着すると、ガイドを無視して勝手に上陸。でかい声で誰かを探してる。奥様のアマンダがデカい声(拡声器)で叫んでると早速スピノサウルスの猛襲を受け、同乗してたクーパーが喰われる。さらに、飛んできたジェットは墜落させられ、操縦士のナッシュまで喰われる。
こいつが叫ばなかったらクーパーは少なくとも無事だったんじゃなかろうかというのはファンの中ではお決まりの戦犯。
そんなこんなで島へ缶詰が確定した御一行。ウェルカムパーティ開催と言わんばかりに目の前でさっきのスピノサウルスとT-REXのバトルへ。
結果はまさかのT-REX破れたり。
というファンからするとしこりが残るものとなった。それはさておき、今回もめでたく島へ缶詰が確定し、飛行機はお釈迦、操縦士もお釈迦に。
ちなみにポール氏は貿易関係の仕事ではなく、塗装タイル店。致死率120%の島に缶詰になり、万一脱出できても金も期待できなくなるという散々な状況。
今回登場人物が多いので一回整理
・グラント→島から逃げたい
・ビリー(助手)→ラプトルの卵盗む
・ポールとアマンダ→息子のエリックの捜索
・スピノサウルス→謎に追いかけてくる
・ラプトル→卵取り返すため追いかけてくる
という感じ。
さらっと書きましたが、ビリーがラプトルの卵を盗んだことで今回は標的化され必要に追われる。ラプトル強襲で一行はバラバラになり、一人殺され、一人グラント博士がラプトルに囲まれる展開に。
ラプトル同士の会話、手前は群れのボス。
共鳴腔による会話、高いコミュニケーションで群れで生活をすることが今作では注目される。
グラントを囲んだ時も殺さずになんだか仲間同士で話し合う。これは卵が入ったバッグを持っているから。この絶対絶命の中、催涙弾の援護射撃により奇跡的に脱出。その正体は探していたエリックだった。彼はインジェン社の遺し物を上手に駆使して生き延びていた。
この後まもなくして無事両親との再会を果たすも、相変わらずしつこいスピノサウルス。
この強襲の後ビリーがラプトルの卵を盗んでいたことが仲間内で明らかに。俺が襲われた理由はこれやんけ。となり、グラント博士はビリーに対して失望。
その後もストーキングしてくるスピノサウルスをなんとか振り切ることに成功するが、
最後の最後、脱出の直前にラプトルに囲まれる。
ここで役に立つキーアイテム。共鳴腔。グラントの機転でなんとか見逃してもらえることに。
ちなみにラプトルの1匹がグラント達に襲い掛かろうとしたが、ボスが威嚇し静止させる。卵が近くにあった為だと推測できるが、ラプトルの種の繁栄を第一に考えるような、母性が描かれたのが印象的だった。
これまでのラプトルとの関わり合い方とは大きく異なるのがジュラシックパークIIIだ。
ここでバトルになったら卵が割れるかもしれない。卵は戻ってきたのだから、無理に血を流す必要はないから退けと。威厳すら感じるシーン。
このシリーズは約90分とシリーズの中では比較的短い。その割に新キャラがたくさん出てきていつも何かしらに追われているからか、どこか忙しない印象。生命に対しての冒涜というところから一つ外れたもの。問題提起とアンサーは出し切られているのでこういうテイストになったのかな。
ここまでで3500字を超える内容になってしまった。。
ワールド編に続く・・・。